店舗デザインコレクション

店舗を中心に内装設計のあれこれを独断と偏見でポジティブにコレクションしていく感じ

設計会社か設計施工会社か

先日とあるセミナーにお忍びしてきました。

飲食店開業を目指している方向けへのセミナーで

内容が「内装業者で差をつけるノウハウ」みたいな感じでとある設計施工会社の方が

講師を務められていたので。

 

実際、設計会社に頼むか設計施工会社に頼むか結構悩まれるクライアントさんは

たくさんいるのではないのかと思います。

 

私の結論から言えば、ピンときたところに頼めばいいと思います!笑

でも、ピンときていないなら妥協してどこかとかで頼むのはやめたほうがいいと思います。

 

悩まれる理由ってコストとデザイン性が1番の問題なのかなって。

コストでいえば、

設計会社に頼むと工事費がいくらになるのかわからないというデメリットですかね。

設計施工会社に頼めばデザイン設計費と工事費を最初からトータルでいくらでという形で頼めますからね。安心はすると思います。

 

では、設計施工会社のほうが最終金額安いのかといわれれば、そんなことはありません。設計会社でも入札したり、金額調整したりするので希望金額に近づけることをしています。ですのでトータルで最終金額がどちらが安いかはできてみないとわかりません。

 

次にデザイン性はというと、

設計会社のほうがデザイン性が高いというよりも凝っていて特色が強いのかなという印象があります。設計会社でももちろん現場が始まれば現場監理しますが、やはりデザイナーの数が会社での人数割合は設計施工会社よりは多いといえます。

しかし、デザインもファッションや料理と同じで好みの問題があります。得意不得意もあります。一概にどちらがいいとはいえないでしょうね。

 

セミナーでも同じようなことをおっしゃられていました。

ですので、結論はどちらも実際に会って話してピンと来たところに限るかなと!

 

むかしとあるクライアントさんで嬉しいなと思ったことです。

その方は飲食店をやられている方で、好きな内装デザインの画像をいくつか選び5つまで絞りました。その絞った5つのうちの3つが御社の内装デザインだったので依頼しました。

というものでした。

会社としてそうやって選ばれるのは非常にうれしいですし、

クライアントさんも不安とかよりも楽しみが強くなってお互いいい関係になるだろうなと素直に思えます(^^)/

 

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これは好きな図書館の一つ。

色彩

私が内装デザインにおいて気を付けているひとつに

「色彩」

があります。

 

少し勉強されている方であれば

色彩・明度・彩度

という3つは知っているかと思います。

 

そのうちの明度・彩度を合わせてトーンと呼びますが

このトーンが合っている合っていないをよく話されるデザイナー

もしくは施主様もいらっしゃいます。

 

トーンだけでいえば、

私はトーンが合っているかももちろんですが

トーンがもっている”心理”を私は大切にしています。

 

つまり、そのお客様は空間に入った時のトーンから

「元気がいい」「落ち着く」「おだやか」などの心理に影響を受けますが、

デザイナーはその心理に影響を与えるためにトーン選びをします。

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この画像を見て頂くとわかるのですが、

vやdpなどトーン分けしてあります。実はそのそれぞれにトーン心理があります。

 

デザイナーさんの中でもこの心理まで理解して色彩計画している方っていそうでいないんですよね。

また、私はもちろん勉強しているのでその表も作っていますが、

ネットで探しても心理まで載せているものはあまり出回っていません。

 

そして色彩において私がもっとも大切にしているのは

アンダートーンです。

・イエローアンダートーン

・ブルーアンダートーン

この2つがあります。

 

私が初め勉強した時、どの色がどちらに分類されるのかという目の訓練がかなり苦痛でした!!難しいんです。

同じ黄色のなかでも細かくわけられてしまうんです。

この訓練を地味に何度も何度もしていった結果、今では

メラミンやクロス、カーテン生地などマテリアルを選ぶのにアンダートーンを意識することができ、空間としてかなりハイセンスにまとめることができます。

 

また、私が上京してから初めて務めたデザイン事務所の社長さんは

ファブリックに徹底していました。

そしてその社長さんは絶対的に茶色を選びません。

社長さんに提案するときにマテリアルにひとつでも茶色をもっていったら怒られるどころではありません(笑)

 

ただ、わかりやすいくらいそこのデザインの特徴は

ルーアンダートーンなんですね。茶色のすべてがイエローアンダーではないですが、

茶色自体の元は黄色ですので必然的にイエローアンダーはなくしているんです。

ですので、メラミンを選ぶ際もよく「黄色が強い」という言葉を発して外していきます。

私はこのアンダートーンの勉強をしてからこの事務所にはいったのでとても

”なるほどな~”って思っていました。

 

画像を載せるとどこの事務所かばれてしまうので載せませんが、

とても尊敬している有名デザイン事務所です。

かなり勉強になった事務所です!!

 

さて、こちらはどちらのトーンでしょうか。

 

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答えはいいませんが、なぜこのアンダートーンが大切かというと

たまにというより結構よくみるのですが

色相・明度・彩度すべてそろえて合っているのになぜか空間がちぐはぐしてみえるという現象です。

その原因が「アンダートーンが違うものが入っているから」につきるんです。

 

色彩は奥が深いんです!!

 

 

商店建築

業界での有名雑誌の一つに「商店建築」があります。

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これは今月号!!

 

今でこそ知らないことはないですし毎月かならず見ます。

しかし、恥ずかしい私は建築インテリアの学校へ通う前はしらなかったんですよね!

 

店舗系だけを毎月特集しています。

業界ではこの雑誌に載りたいというデザイン会社も多いはずです。

 

デザイン会社だけに問わず、クライアント様から載せたいという声も聞いたことあります。

 

 

私ははじめてのデザイン会社に務めたときは当時の社長に

「他社のデザインをみたら影響されてしまってパクったことになるからみるな」と言われました。

 

それはそれで一つかなと思いますが、

私の結論的には見たほうがいいですね。

 

理由としては

・見て学ぶ

・図面とくに詳細図もある

・素材のメーカーさんの広告もある

・イベントなどの告知もある

・作品だけではなく有名デザイン会社のインタビューもあり、面白い

 

主にはここらへんです。

 

細かいことを言えばキリがないですが、

とにかく見てて面白い楽しい!!につきます。

 

学生さんであればなおさら見て損することはないですね。

ちなみに後ろのほうに求人もありますからね。

 

私もいつか載りたいなーとは思ってますよ(笑)

流行るお店

よくこのデザイン業界において言われるのは

「流行るお店」を作る

と言われることです。

 

では、どうしたら流行るのか。

 

”テクニック的なことよりもそのお店にしかない長所と短所を魅力的に演出すること”

だと、思っています。

 

巷では「インスタ映え」とか「フォトジェニック」とか言われていますが、

そんな中でも昔からある定食屋さんや純喫茶って今でも熱烈なファンがいて流行っていますよね。

なぜなら、そのお店でしか出せない魅力があるからなんですよね。

 

そこで「え?でもなんで短所?」と思われるかもしれません。

実は短所はむしろ長所よりもすぐに愛される要素です。

 

恋愛に置き換えると簡単で、

可愛いくて美人な女性が実はドジっ子だったり天然だったりしたら心つかまれませんか?

仕事ができるイケメン男性がふと弱い姿見せてきたら心つかまれませんか?

また、恋愛でなくても

いつも完璧で何しても勝てない相手がファッションダサかったりしたら「え?まじか」とか思って一気に親近感沸いたりしませんか?ww

 

内装デザインにおいても同じなんです。

ではその魅力ってどうやって見つけるの?が気になると思いますが、

今日はここまでにしてまたいつかブログで書けたらと思います。

 

ちなみにわたしは地元発祥コメダ珈琲の赤いソファをみると落ち着きます。

 

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おしゃれかどうかと言えば………

 

けれど、コンセプトがおしゃれとかそれこそインスタ映えとかではないですよね('ω')

そうではないコンセプトをきちんと演出できていますよね。

 

床タイルデザイン

内装設計においてこれをやるかやらないかでかなり仕上がりに差が出るなってよく思うことは床のデザイン。

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こういうモザイクのタイルをイラレベクターで組み合わせて床デザインをしていく。

意外かもしれないが3日くらい時間かけて何パターンも作っていきます。

ちなみにもう慣れたけどデザイン業界の1日ってたぶん12~14時間くらい('ω')

定時とかなんだっけな?みたいな。だけど、集中してたら気づくと5時間とかあっとゆーま!!脱線した!

で、この床デザインってデザイン事務所によってやっているところとやらないところがある。

やらないデザイン事務所は経験的にいえば、

・やる必要がないと思っている

・やり方がわからない

・めんどくさい⇒費用対効果が悪いと思っている

まーここらへんかなと思う。

けど絶対床デザインを凝っているデザイン事務所はどの物件みても空間が生きているってなる。

 

ちなみにモザイクタイルって予算オーバーでできなくなったりもする。

けど、塩ビタイルでもぜんぜん床デザインってできる!!

 

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これ実際塩ビでデザインしています。塩ビタイルでも床デザインってかなり幅広くできるんだとこの物件をやったデザイン事務所にお世話になったときはじめて知ったかな。

 

デザイナーにとってデザインはやっぱり大前提として”楽しい”があるからこういう細かいところを丁寧にしていくと床伏図とかがかなり楽しく製図できる!!

 

それと、こういうことってコーディネーターさんは絶対できない範囲であるのと建築士さんも何日もかけてやれるわけではないのでインテリアデザイナーの特権かなって思ってます('ω')もちろん、すべてのコーディネーターさんや建築士さんと意味ではないですよ!!

 

今日はここらへんで('ω')

はじめまして。

デザイン事務所ちー会長がこれから独断と偏見でポジティブに店舗中心に内装デザインをあれこれ語っていきます。

 

今日はまず、こちら('ω')


「bills 銀座店」

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すごい行列なんだけど、入って感じるのって
「うわー。上品にキラキラしてる」って気持ちになったこと。

 

そこですごい人がいるんだけど、その人たちもまるでこの空間の演出者みたいに思えるの!!

これってすごいと思うのね。

 

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この最初の大きい部屋のあとに

 

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ここへたどり着くんだけれども、

まさかEV降りてからの歩く道の先に本があると思わなかったんだよね。

 

入って慣れてしまうと不思議に思わないけど設計してく段階でこの突き当りの部屋をどういうイメージ、心情にさせようと思ったのかすごく気になったしわくわくした。

 

この突き当りの部屋に入って感じたのは、プライベート感があって急に落ち着いたということ。いい意味でね。

けどね、棚の塗装はツヤありの結構な%だし、照明も統一されたゴールド。
天井に確か同じトーンの赤を使ったりしているんだよね。

あと写真ではわかりにくいんだけど柱の塗装、黒ではないんだよね。すごい濃い紫って言えばいいのかな??塗り方がね、きれいではないの!(笑)けど、逆にそれが芸術っぽく映ってる。

演出のさせ方がすごく独特だなって。

 

今日はここらへんで。

なるべく毎日つづけまーす。